こんにちは。
防災アドバイザーの小野修平です。
本日は、西東京市立柳沢小学校にて、「親子防災教室」の講師を務めさせていただきました。
この講座は、施設開放運営協議会主催のもので、地域生涯学習事業の一環として行われたものです。
内容は、
1)防災科学実験
2)トイレ防災対策
3)避難所生活
と、盛だくさんの内容で実施しました!
1)防災科学実験
本日は地震について、2つの実験装置を使って学習しました。
体感では、「カタカタ」と「グラグラ」という二種類の揺れがありますが、これの正体は「P波」と「S波」です。
この「P波」と「S波」を学習するための実験装置が写真にある巨大な実験装置です。
その上で、最初の小さな揺れの間に、身を守ることが必要だということに気が付かせました。
また、潜ったら危険な机や机がない場所、机があっても倒れてしまった場合に身を守る方法も教えました。
「学校の避難訓練では、そこまで教えてくれない!!」という悲しい声がありましたが、学校の避難訓練も改善をしていただき、身を守る正しい方法を教えてほしいと思います。
2)トイレ防災対策
既製品のトイレでは、1回につき約200円もかかってしまいます。
一般家庭では、なかなか既製品を買いそろえることは難しいのではないのでしょうか。
そこで、たった6円でもできる対策を伝授しました。
今回は初めてのチャレンジでしたが、格安トイレ防災対策について、いくつかのグッズを机の上に並べておき、その中から子供達が使えそうな物を探す、といったことをさせて、自ら気づくことができるような指導方法をやってみました。
3)避難所生活
避難所生活では、「バケツリレーなど、子供の君たちでもできることがあるんだよ!」ということを伝えました。
また、視覚障害者が困ることとして、1人の子どもにアイマスクをしてもらい、子供たち数名で列を作らせ、果たして視覚障害者が配給の列に並ぶことができるか、という体験をさせてみました。
また、聴覚障害者や車いす利用者、妊産婦、外国人を取り上げ、避難所生活で特に困る人がいるということを教えました。
子供達からは、「〇〇をしてあげる!」という反応があって、こういう子供たち困っている人にちょっとしたお手伝いをしてくれるのではないかと期待しています。
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残念だったのは、参加者が少なかったこと。
2回もチラシを配ったらしいですが、「親子」という集め方をすると、参加者がグンと減ってしまうのだということを学びました。
柳沢小学校地区には、また違う形で地域防災に携わらせていただく予定なので、これを一つのステップとして、これからも応援したいと思います。
ジョージ防災研究所代表 小野修平