「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2015年9月28日月曜日

【防災クイズ】地震だ!机の下に潜るのは、正しい?間違い?



こんばんは。防災アドバイザーの小野修平です。


今日は、【防災クイズ】の第1弾ということで、
Twitterと連携した企画を行いました!


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さて、記念すべき第1回の問題は、


地震が発生しました。正しい行動は[机の下に潜る]である。


この行動、思わず「正しい(〇)」と答えたくなる方も多いのですが、
実は、地震発生時の身の守り方としては、「間違い(×)」なのです。


先に断っておきますが、もちろん、机の下で身の安全を図ることが、
その時のベストである場合もあります。

しかし、必ずしも、「机の下に潜る」がベストではない、ということを、
私達は把握しておかなければいけません!!


(1)建物倒壊の危険性


まずは、今から20年前の”阪神・淡路大震災”を振り返ってみましょう。


”阪神・淡路大震災”では、新耐震基準が適用される前の
1981年以前に建てられた木造住宅を中心に大きな被害があり、
亡くなった方の8割以上が、家屋倒壊による圧死が原因で亡くなりました。


また、1982年以降に建てられた新耐震基準の建物であっても、
「絶対に倒壊しない」という保証はないとされています。
もちろん、最初の揺れ(=本震)で倒壊しなかったとしても、
その後の度重なる揺れ(=余震)で倒壊する可能性だってあるのです。


さらに、木造住宅とマンションでも倒壊のリスクというのは異なりますから、
自宅がどういう建物で、いつ建てられたのか、が非常に重要なのです。


もし、建物が倒壊してしまったら、机ごと潰される可能性だってありますし、
運良く、机に守られたとしても、救助されるまでに火災に巻き込まれたり、
力尽きることだって、可能性はゼロではありませんよね。


新耐震基準などについては、後日解説したいと思います。


(2)机の材質


次に、机自体の問題を考えてみましょう。


最近は、デザインに富んだオシャレな机が増えていますよね。
私は家具を見るのが趣味の一つなので、オシャレな机に憧れます。


しかし…、
ガラスの机の下に潜りますか?
薄っぺらい木材でできた机の下に潜りますか?


****

以上のことから、地震が発生した時の正しい行動を考えてみましょう。


大前提は、地震が起きたら、”身の安全を図る”ことを最大限考えましょう!


もちろん、大きな揺れで身動きが取れず、近くに机がある場合などは、
少しでも頭を守った方がいいので、机の下に潜りましょう。


一方で、木造住宅などで家屋の倒壊の危険性がある場合は、
玄関などすぐに逃げ出せる場所の方が安心かもしれません。
(※その代わり、玄関に危険な物がたくさんあるようではダメですよ~)


そもそも、机の下に潜るというのは、皆さんが子供時代に避難訓練を
何度も繰り返し、取り組んできた成果だと思います。


学校の建物は鉄筋コンクリートで造られていることが多いので、
大きく倒壊することは少ないでしょう。(※ゼロとは言い切れませんが…)


しかし、学校では天井材や蛍光灯、窓ガラスなどで怪我をする可能性があるため、
机の下に潜るということを大前提としています。


一方で、地震が発生した時、必ず机があるとも限らないわけなので、
机が無い場所でも身を守ることができるようにしておく必要がありますね。


****


さて、話を整理しておきます。


まずは、お住まいの建物がどういう建物なのか、そして、いつ建てられたのかを
きちんと把握しておきましょう。


その上で、倒壊のリスクが高い建物で地震に遭遇した場合、出来るならば、
玄関や屋外に移動した方が助かる確率が上がる場合があります。
その際、慌てた行動は、怪我の元にもなりますから、日頃から安全な空間づくりを
するとともに、揺れが来たら、落ち着いて行動するようにしましょう。


もし、移動することが困難だったり、すぐに身近な机の下で身の安全を
図った方がいい場合は、机の下に潜りましょう。


****


今日はここまで。


ちなみに、机の下でどうやって身を守るのか
そして、机が無い場所でどうやって身を守るのか
また、次の機会でご紹介していきたいと思います。


                                   防災アドバイザー 小野修平


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