「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2016年8月10日水曜日

心のセルフケア



こんにちは。防災アドバイザーの小野です。
今日は、気分転換も兼ねて、ブログを更新しようと思います。


こうやって、仕事として、「防災」に携わっていると、
否応なしに、日々、災害のことを考えなければなりません。


また、「少し気分転換を…」と思い、携帯電話を握ると、
メールでもSNSでも、防災・災害の情報が溢れています。


さらに、日中に防災・災害のことを考えていると、
夢の中にまで出てくる日もあります。疲れていればいるほど、
よりリアルな夢を見てしまいます。


そして、心身ともに疲れ切って、何もしたくない、考えたくない、
という日が、2か月に1回くらいやってくるのです。


その日が、今日やってきました。


だいたい前兆はある、うまくコントロールはしているのですが、
先日、気分転換にと出かけた箱根の大涌谷ですら、
火山防災と向き合ってしまったので、気分転換になって
いなかったのかもしれません。


災害時は「心のケア」が重要な柱の1つとしてありますし、
心の病や精神障害をお持ちの方も受け入れられる避難所を
作っていきたい、災害を乗り越える方法を伝えたい、
という想いから、この分野の学習も進めています。


ですから、心のケアが大事なこともわかっていますし、
それを自分でコントロールする力を養うことの重要性も
理解しています。


(自分でコントロールする意味も含めて、今日はこの
内容をつらつらと書かせていただいております)


今日は、事務所で新たな営業戦略を考える日に
しようと思っていましたが、どうも調子が悪いので、
午前中は自宅でゴロゴロしながら、少し仕事をしましたが、
午後は思いっきり昼寝をしました。


おかげで、だいぶ回復できた気がします。
今晩は、熊本で買ったお酒でも飲みながら、リラックス
しようと思います。


ところで、いつも、こういう状態になって思うのは、
私は仕事として、心のセルフケアをしながら、防災・災害に
向き合う日々なので、何とかなるんだと思いますが、
ほとんどの方は、できれば災害のことを考えたくない、
というのが本音だと思います。


できることなら、私だって考えたくありません。


けれども、
・日本には災害が多いこと
・今の日本人のライフスタイルは災害にめっきり弱いということ
・きちんと防災をすれば、被害は大きく軽減できること
を知っているので、私は向き合い続けることが
できているのだと思います。


誰しも、「まさか自分の身には災害が起こらない」
「起こったとしても、自分は何とかなる」というように、
考える心理機能(=正常性バイアス)を持っています。


この機能があるからこそ、心身を正常な状態に保ち、
生活することができるのです。もし、これが無ければ、
怖くて、日々の生活ができません。


確かに、日々の生活をする上では大切なのですが、
実はこれが、防災対策をする上で、ネックになるのです。


私としては、心に大きな負担をかけることなく、
いかに防災対策に結び付けていくか、それが勝負だと
考えています。


今の防災を見てみると、「こんな被害が起こるかもしれない!」
というように脅したり、「防災対策は重要だよ!」と誰もが
わかりきっていることを言うばかりな気がしています。


正直、自分でコントロールすることは大変ですが、
そうは言っていられないので、まずは自分の健康を第一に
しながら、一人ひとりの心に響き、具体的に防災対策に
繋げていける方法を編み出し、引き続き、伝えていかなければ、
と誓うところであります。


日々、たくさんの方から応援をいただいており、
大変感謝しております。引き続き、応援のほど、
宜しく御願い申し上げます。


ジョージ防災研究所代表 防災アドバイザー 小野修平



2016年8月6日土曜日

【講演報告】西東京市立けやき小学校防災教室(2日目)「非常食だけに頼らない家庭での備蓄とは~災害時でも美味しく、バランスの良い食事を~」



こんにちは。防災アドバイザーの小野と申します。
本日実施した講演の様子について、ご報告いたします。


8月6日(土)、西東京市立けやき小学校で行われた
施設開放運営協議会地域生涯学習事業主催の
地域住民向け防災教室で講師を務めさせていただきました!


本日のテーマは、
『非常食だけに頼らない家庭での備蓄とは
~災害時でも美味しく、バランスの良い食事を~』
ということで、お話しました。




先週の、家庭におけるトイレ防災対策に引き続き、2回シリーズの
2日目ということで、今回も約40名の参加がありました。


(1日目の様子については、こちらをご覧ください。)


講演中も触れましたが、食事のことだけでも、過去の災害で
同じような問題を毎回繰り返しています。本日の講演の中では、
その中から5つご紹介しましたが、どれも健康状態に影響を及ぼす
重大な問題ばかりです。


では、なぜ、そのような問題を繰り返してしまうのか。


それは、普段の防災対策として、「備蓄の方法」を実践して
いないから。そして、災害発生時に、備蓄してきた物を
生かしながら、「活用の方法」を実践していないから。


しかし、どうしても普段の生活の中で、備蓄をしようと思っても、
管理していくことが難しく、いつの間にか疎かになってしまいます。


それを、いかに私達の生活に組み込むか、それが重要なことです!


そして、上手に備蓄をしてきたとしても、それを生かせなければ、
備蓄を続けてきた意味がありませんから、それを活用する方法も
日頃から理解しておくことが求められるのです。




今日の講演では、平常時の「備蓄の方法」、そして、災害時の
「活用の方法」の二つに分け、絶対に途切れることのない、
備蓄の方法を示すとともに、いざという時に、どのように活用を
していけばいいのか、というヒントをお話させてもらいました。


参加者の皆様が書いてくださった感想も読ませていただきましたが、
「目からうろこ」「具体的でわかりやすい」「これならできそう!」
といった感想をいただき、大変光栄です。




防災対策が大事だということくらい、誰しもわかっています。


ですが、その防災対策を実際に行う上で、どのようにやっていけばいいか、
ということに焦点を当ててお話させていただいたので、皆様に満足して
いただけたようです。


私としても、「ここはもう少し説明に工夫をした方がよかったな…」と
思う箇所があったので、それを改善し、次に繋げていきたいと
考えています。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
皆様のご家庭で、うまく備蓄が実践されていくことを願っております。


ジョージ防災研究所代表 防災アドバイザー 小野修平