こんにちは。防災アドバイザーの小野と申します。
(だいぶ、ご無沙汰しております・・・)
長期間、ブログの執筆を怠ってしまっておりました。
ブログへの掲載の許可をいただいているお仕事も、
まだ数件アップできていないので、それは順次、
ご報告させていただこうと思います。
さて、平成28年10月24日(土)に実施しました、
立川市立第七小学校「生活指導全体会」での
模様をお伝えいたします。
この研修会は、七小に所属する教職員が全員参加し、
生活指導について学ぶ研修会とのことですが、
今回は防災教育について学びたいということで
ご依頼がありました。
現状では、教師になるための「教員養成課程」でも、
教師になってから受ける様々な「教職員研修」でも、
学校防災を学ぶ機会がほとんどないことを、
私は大きな問題だと考えています。
その中で、学校全体を挙げて、教職員が学校防災を
学ぼう、という第七小学校さんの取り組みは、
全国でもかなり珍しい試みなんです。依頼があった時は
感動してしまいました。
テーマは、
『学校での防災対策と子どもに育てたい防災意識』
ということで、”防災教育”をメインとしながら、
”児童の引き渡し”と”避難所運営”についても
少し触れさせていただきました。
防災教育というと、まず真っ先に出てくるのが避難訓練です。
しかし、この避難訓練ですが、実は教師の指示次第では、
逆に子供の命を危険に晒す場合があるんです。本来だと、
私が実践しているような、最新の知見に基づいた防災教育を
聞きたかったと思うんですが、冒頭は避難訓練の問題点に
力を込めて、お話させていただきました。
最新の防災教育については、私が実践している防災科学実験を
もう少し紹介したかったですし、各教科に関連させた防災学習
についても、1年生~6年生、そして専科の先生が混ざっている
研修会だったので、どのように話を展開するのかが難しかったです。
今回は、児童の引き渡しと避難所運営について割愛し、
防災教育一本で話しても良かったかな、と思います。
今回、管理職ではなく、管理職も一般教員も対象の研修ということで、
正直、内容構成にかなり迷いました。さらに、私も教育学部を出ている
ということもありますし、下手なお話はできないな、という思いから、
ワークを取り入れたり、順番に指名して、発言していただいたり、
というチャレンジをしたおかげで、準備には相当時間がかかりましたし、
そのわりにはもっと良い内容に出来たのではないか、という後悔も
あります。
ですが、校長をはじめ、生活指導主任やその他の先生方にも
いい評価をいただき、光栄です。今回の話が、七小さんでの
学校防災の取り組みを推進するための一助になったのであれば、
嬉しく思います。
今後、教員養成にせよ、教職員研修にせよ、学校防災の研修は
必須ですし、どのように展開していくかはまだ課題ではありますが、
今回、その第一歩を踏み出せたのではないかと。
次は、実際に児童に対する防災科学実験での依頼を
御検討いただけるようなので、今後もこの出会いを大切に、
学校防災の推進に携わっていきたいと思います。
ジョージ防災研究所 代表 小野修平
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