「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2016年10月26日水曜日

【講演報告】立川市立第七小学校「生活指導全体会」



こんにちは。防災アドバイザーの小野と申します。
(だいぶ、ご無沙汰しております・・・)


長期間、ブログの執筆を怠ってしまっておりました。
ブログへの掲載の許可をいただいているお仕事も、
まだ数件アップできていないので、それは順次、
ご報告させていただこうと思います。


さて、平成28年10月24日(土)に実施しました、
立川市立第七小学校「生活指導全体会」での
模様をお伝えいたします。


この研修会は、七小に所属する教職員が全員参加し、
生活指導について学ぶ研修会とのことですが、
今回は防災教育について学びたいということで
ご依頼がありました。


現状では、教師になるための「教員養成課程」でも、
教師になってから受ける様々な「教職員研修」でも、
学校防災を学ぶ機会がほとんどないことを、
私は大きな問題だと考えています。


その中で、学校全体を挙げて、教職員が学校防災を
学ぼう、という第七小学校さんの取り組みは、
全国でもかなり珍しい試みなんです。依頼があった時は
感動してしまいました。


テーマは、
『学校での防災対策と子どもに育てたい防災意識』
ということで、”防災教育”をメインとしながら、
”児童の引き渡し””避難所運営”についても
少し触れさせていただきました。






防災教育というと、まず真っ先に出てくるのが避難訓練です。


しかし、この避難訓練ですが、実は教師の指示次第では、
逆に子供の命を危険に晒す場合があるんです。本来だと、
私が実践しているような、最新の知見に基づいた防災教育を
聞きたかったと思うんですが、冒頭は避難訓練の問題点に
力を込めて、お話させていただきました。


最新の防災教育については、私が実践している防災科学実験を
もう少し紹介したかったですし、各教科に関連させた防災学習
についても、1年生~6年生、そして専科の先生が混ざっている
研修会だったので、どのように話を展開するのかが難しかったです。


今回は、児童の引き渡しと避難所運営について割愛し、
防災教育一本で話しても良かったかな、と思います。







今回、管理職ではなく、管理職も一般教員も対象の研修ということで、
正直、内容構成にかなり迷いました。さらに、私も教育学部を出ている
ということもありますし、下手なお話はできないな、という思いから、
ワークを取り入れたり、順番に指名して、発言していただいたり、
というチャレンジをしたおかげで、準備には相当時間がかかりましたし、
そのわりにはもっと良い内容に出来たのではないか、という後悔も
あります。


ですが、校長をはじめ、生活指導主任やその他の先生方にも
いい評価をいただき、光栄です。今回の話が、七小さんでの
学校防災の取り組みを推進するための一助になったのであれば、
嬉しく思います。


今後、教員養成にせよ、教職員研修にせよ、学校防災の研修は
必須ですし、どのように展開していくかはまだ課題ではありますが、
今回、その第一歩を踏み出せたのではないかと。






次は、実際に児童に対する防災科学実験での依頼を
御検討いただけるようなので、今後もこの出会いを大切に、
学校防災の推進に携わっていきたいと思います。



ジョージ防災研究所 代表 小野修平



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