「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2015年10月23日金曜日

コンタクトレンズ愛用者・眼鏡愛用者の皆さんへ…



こんにちは。防災アドバイザーの小野修平です。
お久しぶりの更新です(汗


さて、今日はコンタクトレンズや眼鏡を愛用している方へ
是非読んでいただきたい内容を記事にしたいと思います!


まず、コンタクトのお話から。


ちょっと古いデータですが、今から7年前の2008年のデータでは、
日本人の約10人に1人にあたる1500~1800万人の方が
コンタクトレンズを使用しています。(日本眼科学会発表)


ですので、現在ではさらに多くの方がコンタクトレンズを
愛用しているのではないでしょうか?


そんな私も、高校1年生~大学1年生まではコンタクトレンズを
使用していました。今は眼鏡ですが、実は眼鏡よりコンタクト派なんです。


しかし、このコンタクトレンズというのが、災害時には厄介な代物になるのです。


災害時には、コンタクトのケアが十分の出来なくなります。
また、食生活などの乱れから生活習慣が悪化し、免疫力が低下したり、
不衛生な環境下での生活を強いられ、目の病気に罹る可能性が高くなります。


すると、コンタクトを装着することができません。


しかし、目が悪い人にとって、コンタクトが無いというのは本当に悲惨ですよね。
私自身、もの凄く目が悪いので、見えないという辛さを身をもって感じます。


そこでオススメしたいのは、眼鏡への備えです。


おそらく、普段はコンタクトレンズを使用している方でも、
眼鏡は持っているかと思います。


もし、地震で自宅が倒壊しなかったり、水害で被害が無ければ自宅で生活を
するでしょうから、その際にすぐ眼鏡を取り出せる場所に置いておくことが大切です。
この際、地震の揺れや洪水等の被害に遭わないように工夫しておくことは
言うまでもありません。


また、もし余裕があるならば、非常用持ち出し袋に古い眼鏡を入れておきましょう。
人によっては、前の眼鏡があるという人もいるでしょう。少し度が合わないかもしれませんが、
無いよりはマシです。自宅で生活が出来ず、避難所等へ行く場合に一緒に持ち出せるよう、
準備しておくと便利です。


つい、眼鏡やコンタクトレンズが当たり前の生活をしていると、それが無くなった時の
状況を想像しづらいかもしれませんが、これを機に備えをしておくことをオススメします!


ちなみに、私は以前、基本的にコンタクトレンズを使用していました。
併せて、災害にいつ遭っても良いように、眼鏡をケースに入れ、さらに、コンタクトレンズを
外した後にしまっておくケースも持ち歩いていました。


しかし、これが個人的にはかなりめんどくさかったのです…


それから、眼鏡生活に変えてしまったので、現在は眼鏡とコンタクトレンズケースを
持ち歩くということはしていませんが、遠くに出かける時で、コンタクトの場合は
今でもそのセットを欠かさず持って出かけています。


また、大学生は少し難しいかもしれませんが、高校生や社会人などは、学校や職場に
コンタクトレンズのケースを置いておくとか、古い眼鏡を置いておくとか、工夫次第で
出来ることがあるかと思います。


最後に、1つメッセージを。


普段は、眼鏡やコンタクトレンズがあるのが「当たり前」かと思います。
しかし、災害は「当たり前」が通用しなくなってしまうのです。
そこで、普段のライフスタイルを見つめ直し、ちょっとの備えをしておくことで、
困らなくて済むのです。ですから、是非、「今の当たり前が出来なくなったら…」
ということを想像してみてください。


是非、これを機に、眼鏡やコンタクトレンズへの防災対策を
見直してみてはいかがでしょうか?



<参考>
・日本眼科学会:目の病気 コンタクトレンズ障害(1)急増の背景
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_contact.jsp



2015年10月6日火曜日

企業防災は、「三本柱」のバランスが大切です!



こんばんは。防災アドバイザーの小野修平です。


本日は、私の専門分野の一つである「企業防災」のお話です。


「企業防災」とはその名の通り、企業における防災活動ですが、
大きな三つの柱があり、これらのバランスが重要なのです。 


「企業防災」の三本柱とは、

1)初動対応
2)事業継続
3)復旧復興

です。


そして、住宅などの建築物で例えるとわかるように、
この三本柱で「企業防災」が成り立っております。


この柱で支えられている建物(=会社)の中には、
貴方の会社で大切な社員やその家族、取引先、
設備や備品、製品、資金、情報、ノウハウ、社会的信用などなど、
多くの資源(人・物・金・情報)が詰まっているわけです。


一方で、貴方の建物(=会社)は内外から様々なリスクによって、
常に危険に晒されているわけです。


しかし、その建物(=会社)が、

①いずれかの柱が無い。[=対策をしていない]
②いずれかの柱の強度が弱い。[=対策が不十分]
③いずれかの柱の材質が異なる。[=対策が自社に合っていない]

といった状況ではどうなってしまうでしょうか?


答えは、「建物の倒壊」=「会社の倒産」ですよね。


ですが、現状を見てみると、多くの企業が、①〜③のいずれかに
当てはまってしまっているのです。


ますますリスクに晒されていくこの先の将来を考えると、
経営者にとっても、社員にとっても、危機的状況ではないでしょうか?


特に、東日本大震災以降、「2)事業継続」が重視されつつある一方、
「1)初動対応」が影を潜めてしまい、また、「3)復旧復興」への注力は
まだまだ弱いのが現状と言えるでしょう。


これは、あの大津波により、多くの企業でサプライチェーンが寸断され、
倒産や苦しい経営を強いられたことにより、企業防災の三本柱のうち、
「2)事業継続」が世間の脚光を浴び始めたからでしょう。


しかし、企業防災のガイドラインや書籍を見ても、三本柱全ての充実を
理解し、実践できるものが少ないのです。


私は、そんな企業様向けに、「会社と社員を元気にする企業防災」 として、
発災時の「1)初動対応」はもちろん、限られた資源を投入した上での
「2)事業継続」と、いち早い「3)復旧復興」を実現するためのマニュアルづくりと
それに伴う社員研修や訓練を実施するお手伝いをいたします!!


※詳しいプログラム内容及びお申込み方法は10月下旬頃に公開いたします。


                               防災アドバイザー 小野修平

2015年10月1日木曜日

災害時は普段よりも栄養バランスが崩れてしまう・・・



みなさん、こんばんは。
防災アドバイザーの小野修平です!


今日は、災害時の「食事と栄養」 に関する話をしたいと思います。


と言っても、色々と話したいことがあるので、
何から記事にしようか迷ったのですが、災害時にどの栄養素が
不足しがちなのか、というお話をしましょう。


ちなみに、災害時という過酷な状況下での食事は、
元気の源であり、健康状態を保つためにとても重要です!
単に、何かを食べていれば良いというわけではありません。


普段でも、「生活習慣病」予防 ということで、”適度な運動”
”十分な休養””ストレスの少ない生活”はもちろん、
”栄養バランスの摂れた食事”が大切ですよね?


しかし、災害という状況下で、普段以上に栄養の偏った食生活を送ると、
運動や休養の不足、ストレス過多も影響し、体調を崩しやすくなり、
悪化すると、死につながる可能性だってあります。


****


ところで、栄養素と言うと、「五大栄養素」という言葉を聞いたことは
あるかと思います。

1)糖質
2)たんぱく質
3)糖質
4)ビタミン
5)ミネラル

です。


なお、避難所に支援物資として来るものは、「おにぎり」、「菓子パン」、
「カップラーメン」が多くなる傾向にあります。もちろん、贅沢は言えないので、
これらのものを食べますが、1)糖質が中心な食事であり、カップラーメンは、
とても塩分が多いのにも関わらず、スープを捨てられないので、一滴残さず
飲むように促した避難所が、東日本大震災であったと聞いています。
健康に影響が無いわけありませんよね。


ですので、今日は次のことを理解しておきましょう。


★災害時には、1)糖質中心の食事になりがち。

2)たんぱく質4)ビタミン5)ミネラルも摂取できる食事を!



まずは、自宅での備蓄品から見直すことが必要です。


今後の記事では、どういった備蓄品をどのように備蓄すべきか
また、その備蓄品を使い、どのような食事を作るのか、について
お伝えしていきたいと思います。


缶詰を使った料理レシピなど、普段でも食べて美味しい食事を
紹介していきますね♪
(こう見えて、小学生の時の将来の夢がシェフだったもんで…)


では、また。

                             防災アドバイザー 小野修平