「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2016年3月12日土曜日

一人一人がちょっとずつ防災をやれば…



こんにちは。
防災アドバイザーの小野修平です!


私は、現在住んでいる地域において、
・子供達への防災教育
・避難所運営
を二大柱として、ボランティアとしての
活動もしております。


その中で、地域の方々と共に、
災害時に速やかに避難所を開設し、
少しでも良い環境の避難所を提供
できるよう、日々準備を進めています。


と言っても、一緒にやっている住民も
災害経験が少なく、知識も技能もまだまだ
不足している現状だということから、
私が防災上必要だと思う話をすると、
こういうことを言われます。


小野さんは、先のことを考えすぎ。
我々は素人だから、進みすぎないで。」


まあ、私がアドバイスをさせていただく際、
決して焦っているわけではありませんが、
現状を踏まえ、最終的に目指す目標をお話し、
その上でどういうステップを踏んでいく
べきかということをお伝えするような
話し方をしているので、たまに、
このような反応をされる方々がいらっしゃいます。


しかし、私は何の根拠もなく、アドバイスを
しているわけではありません。


過去には何度も災害があり、その度に、
多くの被害と共に、多くの教訓を得ています。


一方で、社会状況は急速に変化しているものの、
防災対策は変化せず、社会に合っていないものも
多く存在しているのも事実です。


そういった過去の教訓だったり、
現代の社会に合った対策を実施しなければ、
次に起こる災害も、また多くの犠牲や被害を
引き起こすことになるのです。


別に、先の見すぎているわけではなく、
本来、そこまでの対策をしておかないと、
結局同じように亡くなる方や苦しむ方を
生んでしまうことになると考えます。


けれど、今の日本の防災対策で一番の過大は
「担い手不足」だと感じています。
とにかく、マンパワーが足りません。


よく、日頃の備えや訓練が重要だと話すと、
「いざという時は何とかなるし、動けるよ」
と仰る方がいらっしゃいますが、
何度も繰り返してきた災害の教訓では、
毎回、何とかなっていないのです。


しかし、暇な人はいません。


みんな、自分のことや家族のことで精一杯で、
とても、地域全体や勤め先の防災なんて
やってられない、というのが本音だと思います。


私は、防災は無理をしてはいけない
と、心の底から思うのですが、
一人一人がちょっとだけ頑張ることで、
世の中の防災対策は大きく進歩します。


例えば、災害時にはトイレットペーパーが
お店の棚から無くなりますよね?


これを、日頃から、4つとか5つとか
家にストックされていればどうですか?


トイレットペーパーパニックに巻き込まれませんし、
多くの家で備えてあれば、被災者以外で
買い溜めが起こらず、本当に必要な被災地に
送り込むことができるのです。


別に、今トイレットペーパーを少し多く
買っておくことは、決して大変なことでは
ありませんよね。そして、少し多くあることで、
普段も、いざという時も「安心」です。


今、避難所に関わり、あれもこれもやらなきゃ!
という現状を身をもって感じていますが、
一人一人がちょっとだけ頑張る、
ということが実践されれば、頑張りすぎる人も
減らせますし、一人一人の防災力が向上するでしょう。


自宅が無事なら、自宅で生活すれば良いのです。
そのための備えも是非とも進めていただきたいと思います。


防災アドバイザー 小野修平

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