どうも!防災アドバイザーの小野です。
本日は、教育分野での防災について、記事を書きたいと思います。
もし、アナタが学校の先生になりたいならば…
まずは、教員養成課程のある大学に入学し、必要な単位を
取得することが求められます。
ですが、現在、必修科目として、災害対応などの学校安全を
学ぶ科目が設定されていないのです!!
学校というのは、子供達の命を預かる場。
それなのにも関わらず、防災をはじめとした、学校での安全に
関する学びは、必修では無いんです!
ですので、学校安全を必修で教えている教員養成課程は
ほぼありません。(ほんの一部の大学で教えています)
しかし、やっとのことで、先日こんな明るいニュースが報じられました。
文部科学省は、大学の教員養成課程の必修科目の中で、
災害発生時などの学校の安全確保や対応について学ばせる
方針を決めた。(読売新聞/2016年10月27日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161027-OYT1T50008.html
これは、日本という国にとって、とてもとても大きな一歩です。
文部科学省としては、2019年度からの導入を目指し、
具体的なカリキュラムは各大学で作っていくとのことです。
しかし、これはこれで、懸念していることがあります。
現在、教育界では少しずつ、学校安全に関する取り組みが
進められつつありますが、その取り組みが、逆に命を脅かす
危険性があるという事実に、現場の方々が気が付いていない
ケースが多くみられるのです。
たしか、大学だけでも800以上の教員養成課程設置大学が
あったかと記憶していますが、命がかかっている科目だからこそ、
各大学本気で取り組んでいただきたいと感じています。
それぞれの大学で、どういった方々が教えることになるか、
それはバラバラだと思いますが、例えば現状の避難訓練でさえ、
改善点だらけなのですから、そういった改善点も理解せずに
教師の卵に「学校安全」を教えてほしくないと思います。
私としては、これから教員養成課程のある大学のいくつかには
何かしらのアプローチをかけようとは思っていますが、この科目が
形だけのものだったり、見切り発車にならないことを願うばかりです。
この記事では、具体的な話に踏み込めていないのですが、
必修化が決定した現段階で抱いている危機感を示しておきたかった
ので、記事にしました。
学校安全必修化については、引き続き、ブログでも書いて
いきたいと思います。
ジョージ防災研究所 代表 小野修平
※(参考)この件の報道記事
読売新聞「災害発生時の安全対応、必修に…教員養成課程で」
2016年10月27日(最終閲覧日:2016年11月7日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161027-OYT1T50008.html
時事通信「「学校安全対応」を必修に=大学教職課程、19年度にも―文科省」
2016年10月26日(最終閲覧日:2016年11月7日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161026-00000080-jij-pol
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