「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2018年3月27日火曜日

【報告】西東京市社会福祉協議会主催防災講演会「東日本大震災を忘れない」



去る3月2日(金)、西東京市社会福祉協議会主催で行われた防災講演会の模様をお知らせいたします!


この講演会は、東日本大震災の原発事故により、西東京市に避難されている方々への支援事業の一環として行われたもので、『東日本大震災を忘れないー西東京市で起こる災害とは?ー』というテーマでお話をさせていただきました。


当日は、平日の昼間にも関わらず、東日本大震災の発生から7年を経過するということで、50名の定員を超すほどの来場者があり、和気あいあいとした雰囲気の中、熱心にお話を聞いていただきました。






概ね1時間ちょっとのお話でしたが、前半は被災された方々が最も困ることである「トイレ」について、家庭での備えの方法を伝授しました。


今までのブログでも度々触れているとおり、せっかく助かった命が、過酷な避難生活の影響で亡くなってしまう「震災関連死」が災害の度に問題となっておりますが、その根本にあるものは「トイレの環境」だと私は考えています。


トイレが汚い、臭い、長蛇の列という状況下では、トイレに行きたくなくなりますし、和式タイプの便器や段差があれば、そういったトイレを使うことができない方々もたくさんいます。


すると、多くの方が共通して取る行動は、食事や水分摂取を控えるというものです。そして、食事や水分摂取を控えるため、身体を動かすことも控えるようになり、免疫力が下がっている中、感染症の蔓延や過度なストレスも加わり、人間は簡単に病気になり、場合によっては亡くなってしまうのです。


私はこの一連の問題を、「トイレから始まる負の連鎖」と呼んでいます。


しかし、残念ながら、「災害用トイレ」というものは価格が高いため、必要な数を備えておこうと思うと、なかなか一度には難しい方が多いのではないでしょうか?


そこで、低コストで、かつ、その備えにより、ほかの用途にも使えるような方法をお話させていただきました。






後半では、西東京市で大地震が起きた場合に起こり得ることをお話しました。東日本大震災は「津波災害」+「原発事故災害」でしたが、西東京市で起こり得ることを知っておくことはとても大事なことです。


また、特に配慮が必要な方々とされながら、災害の度に取り残されがちな「要配慮者」(高齢者や障害者、妊産婦や乳幼児、外国人など)も含め、みんなで助け合い、誰も取り残されない街にするために必要なことについてもお話しました。


先日、講演会を担当された職員さんとお会いしましたが、大変好評だったと仰っていただきました。これからも引き続き、少しずつですが、こういった話をあちこちで展開していけるように、頑張りたいと思います。






また、講演後は「ボンボンロール」という方々による「詐欺防止ソング」の披露や、マリンバとピアノの演奏もありました。


音楽を聴く機会と、防災・防犯の抱き合わせ企画は、とてもナイス♪な発想だと感じます。私も会場で一緒に楽しませていただきました。

ジョージ防災研究所
代表 小野修平

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