「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2018年3月6日火曜日

【講座報告】公民館&児童館共催「もしものときのサバイバルクッキング」



平成30年2月21日(水)、西東京市にある「柳沢公民館」と「保谷柳沢児童館」が共催という形で、子ども対象防災講座『もしものときのサバイバルクッキング』を行いました。


「公民館」×「児童館」という、これまた稀な組み合わせも注目です。
当日は12名の小学生が参加してくれました。


当日、急遽参加した小学生は、もちろんエプロンは持っていない…。
そこで、「45Lのごみ袋」「スズランテープ」「養生テープ」「はさみ」で簡易エプロンを作ってしまう児童館の館長はさすがでした!!






さて、今回のメインは、「ポリ袋調理法」を活用した「カレーライスづくり」
ポリ袋それぞれに、ごはんとカレーの具材を入れ、30分ちょっと沸騰したお湯で煮込むことで、カレーライスが完成です♪






このポリ袋調理法は、エコで時短術の調理法と言われており、最悪の状況下ではポリ袋の中に入れる水だけキレイなものを用意できれば大丈夫です。また、蒸発して外に逃げ出すことがないので、少量の水で調理することができます。
飲料水が貴重な災害時の調理法として、有効な方法の一つです。


もちろん、そういった調理法を楽しく体験させるだけでもいいのですが、せっかくの防災講座ですから、2人1組を組ませ、役割分担をしながら協力して、カレーライスを作り、それを2人で分けて食べる、という設定で行いました。






少々言葉のきつい小学生もいましたが、私も教育学部卒業の血が騒ぎつつ、ところどころで指導を入れながら、少しずつ助け合いながらカレーライスづくりに取り組む子供たち。


煮込んでいる30分ちょっとを潰すため、若干小学生には難しいレベルの新聞紙食器も作ってもらいました。
配慮が必要な子供やどうしてもわからない子供には手を差し伸べますが、「何のために、今日は2人1組なの?隣に聞いてみなさい」という言葉を掛けながら、新聞紙食器も全員が完成させることができました。






また、目玉企画として、じゃがりこのポテトサラダもやってみました。
カップラーメンのように、ふたを半分ほど開け、3分の1ほどお湯を入れて2~3分待ち、あとはフォークかスプーンで潰すだけ。


ポリ袋調理もそうでしたが、案の定、じゃがりこのポテサラの説明をすると、「えーーーっ!」という反応。


今回は5種類のじゃがりこを用意し、一口ずつ食べてもらい、1位には3点、2位には2点、3位には1点で投票してもらった結果…






1位:梅ちりめん味(22点)
2位:あらびきWペッパー味(20点)
3位:チーズ(11点)
4位:サラダ・じゃがバター(10点)

という結果に!!!期間限定の味はとても人気でした!!!


最後に、子供たちの感想をいくつかご紹介します♪

「はじめは、ビニールぶくろでごはんやカレーは作れないと思いました。」
「さいしょは、つくれないでしょと思っていたけど、できてびっくりしました。そして、おいしかったので、またそのやりかたで作ってみたいです。」

「よくじゃがりこでつくれるなと思った。」
「あんなやりかたおもいうかばなかったし、ふつうに食べるとおいしくないのがおいしかったから、家でもやりたいです。」

「わからないこともあったけど、友だちにおしえてもらってできたのでよかったです。」
「とてもむずかしくて、皿がたたなかったけど、友だちにてつだってもらってできたのでうれしかったです。」
「はじめはむずかしかったけど、友だちが作っているところを見てできた。」


講座参加者の募集や予算、会場や備品、人的支援など、公民館単体、児童館単体では難しいところを、今回は共催という形でやったので、すんなりと様々な課題を乗り越えることができたように感じます。


その上で、子供たちが助け合い、協力し合いながらカレーライスや新聞紙食器を作り、その食器に盛り付けて、一口目を食べたとき、「うまーーーーーい!」とキラキラした笑顔を見せてくれた時、とても感動しました!!


ジョージ防災研究所 代表
防災アドバイザー 小野修平


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