「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2017年3月17日金曜日

【講座報告】西東京市柳沢公民館「みんなでいのちを守り、助け合うために」part.2



前のページに引き続き、防災講座2回目「防災まち歩き」の模様をお伝えします。
2回目は、要配慮者の視点も踏まえながら、西武新宿線の西武柳沢駅周辺を歩きました。


実際に車椅子を使用されている方にお願いして参加していただくこともできたのですが、今回はあえて車椅子に乗ったり、押したりということも経験していただきたかったので、参加者に交代で乗ったり、押したりしてもらいました。


まずは、点字ブロックがある上を、車椅子で通行。
車椅子に乗っていた人は、「体の中にまで振動が伝わってきた」と仰っていましたが、視覚障害者にとって命綱である点字ブロックが、車椅子やベビーカーにとってはバリアになっていることもあるということですね。






次に、公衆電話ボックス。
災害時には固定電話や携帯電話よりも繋がりやすいと言われている公衆電話ですが、参加者の皆さんは車椅子で使用できるかということを確認し、結果は狭くて入れないということがわかりました。
しかし、これは災害時に限ったことではなく、普段の生活から、車椅子利用者を排除してしまっている街であるということですよね。
携帯電話の普及から公衆電話は減少の一途を辿っておりますが、災害時に安否確認などで使いたくても使えない、ということであっては困ります。


ですが、この公衆電話には災害時に役立つ緊急連絡先(警察、消防、災害用伝言ダイヤルなど)が掲示されており、4か国語(日本語、英語、中国語、韓国語)で表示があったので、日本語がわからない外国人にも比較的優しい配慮がされておりました。






それから、コンビニエンスストアの入口に、こんなステッカー(ピーポくんの家の右側)が貼ってありました。
これは「災害時帰宅支援ステーション」を表すステッカーで、コンビニエンスストアやファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどに貼ってあります。
災害時には何らかの支援(水や食料の配布、トイレの貸し出し、場所の提供等)をしてくれるかもしれない場所です。






続いて、少し狭い路地に入ってみましたが、上を見上げてもらったところ、電柱がたくさんあり、思ったより電線も低い位置をたくさん走っており、”恐怖”を感じられた方が多くいました。また、自動販売機もたくさん設置されていました。
もし、この電柱や自動販売機が倒れて道を塞いでしまった場合、緊急車両が通れないだけでなく、自力では乗り越えられない人もたくさんいますよね。


しかし、これも参加者の中から指摘がありましたが、電柱や自動販売機にはその場所を示す住所や通し番号が掲載されているので、通報する際に一つの目印になるということです。
(私があれこれ話さなくても、参加者がそれぞれ持っている情報を提供してくれるので、とてもいい雰囲気で進行していました)






まち歩きの模様は、次のページに続きます♪


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