「防災は社会を明るくする!」
”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。
2016年7月31日日曜日
【講演報告】熊本地震支援報告会「避難所支援の経験を西東京市でも生かそう」
防災アドバイザーの小野 修平です。
今日は、地元の西東京市で実施した「熊本地震支援報告会」の
様子と感想をご紹介したいと思います。
7月31日(日)、市内の谷戸公民館にて、避難所運営協議会に
関わる市民の方や学校管理職、災害時に災害ボランティアセンターの
設置・運営を支援する自主団体の「西東京レスキューバード」、
その他、田無スマイル大学、FM西東京などなど、総勢50名の
御参加をいただき、正直、部屋が窮屈の中、盛大に開催されました。
改めて、本日ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!
西東京市内には、公立小学校が18校、中学校が9校の計27校の学校が
ありますが、そのうち16校からの参加ということで、約3分の2の学校に
関わる方々の参加があり、しゃべることの緊張よりも、大勢の地域活動での
諸先輩方を前にして話すということの緊張の方が大きかったです。。。
さて、私は、5月に1週間(主に避難所運営支援)、そして、
6月に1週間(主に障害者支援)を行ってきましたが、
今日は避難所運営に関わる皆さん向けの話ということで、
実際に実施した避難所での支援活動の話から始まり、西東京市の現状も
所々で織り交ぜながら、行政・学校・地域それぞれの役割について
整理をするような形で話を進めました。
防災の講演では、最大50分がこれまでの最高時間でしたので、
1時間30分ノンストップで話し続けるというのは、正直大変でしたが、
長時間にも関わらず、皆さんも熱心にメモを取りながら聞いてくださり、
話すこちらも、気合いを入れて話すことができました。
終わった後も、お褒めの言葉をいただいたとともに、
現状の課題に対して、地域住民と学校管理職の先生方で共有でき、
今後、行政と共に話を進めていく上で、とても強い基盤ができたと
感じています。
質疑応答の中で、今日の内容を深めている中で、ある方から、
「避難所”運営”は、行政や学校が口出しするとうまくいかない。
地域が中心となって関わる必要がある、ということが、過去の教訓で
得られた。しかし、西東京市は、いつの間にか、”運営”という言葉を
外してしまい、”避難所は地域主体”というふうに言っている」
といった指摘もありました。
まさにその通りであり、避難所運営というのは、本部が担う「管理面」と
トイレ掃除や炊き出しなどの「作業面」に分かれます。
もちろん、「作業面」に関しては、地域主体で行わなければ、
仕事として本来、行政や学校が行うべきことができなくなりますから、
それは重要なことだと思います。
しかし、私の熊本での経験からも言えますが、管理面で言えば、
つまり、避難所本部には行政が軸として存在しなければ、機能しません!
今日の結論としては、地域にできることは地域でやるけれど、
行政にしかできないことは行政に、学校にしかできないことは学校に、
そして、その上で、行政・学校・地域の連携を深めていこう!
ということで、全員が納得されたかと感じています。
今後も、それぞれの協議会ごとに、ますます充実を図るかと思いますが、
必要に応じて、横連携を組み、共に西東京市の防災力を向上していけると
確信しました。
次回は、11月26日。
それまでに、現在27校中16校の繋がりを、さらに増やしていき、
日頃からの情報交換を促していくとともに、いざというときも連携して
対応ができるような繋がりになっていければと願っています。
今日は改めて、皆さんが向いている方向や意思の強さが同じだと
感じることができました。私も、私にできることをやりながら、
これからも諸先輩方とともに、西東京市に貢献したいと思います。
それにしても、終わった後、今回の準備に関わってくださった方々との
ビールは美味かったぁ~
(ジョージ防災研究所代表 防災アドバイザー 小野修平)
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