「防災は社会を明るくする!」
 ”災害”は、生活の全てに影響を及ぼします。
 ”防災”は、それらの影響を防ぎ、軽減するために行う営みです。
 つまり、”防災”は、生活の全てに対して行います。
 発想を変えれば、”防災”は生活の全てを豊かに、そして、明るくするチャンスを持っているということです。

2016年5月13日金曜日

改めて『病院防災』の必要性を感じさせられました。



こんにちは。防災アドバイザーの小野修平です。


熊本地震で被害を受け、現在は一部分の建物を使い、
外来診療を行っている「熊本市民病院」ですが、
先程ニュースで、移転新築するという報道がありました。


NHKニュース
『被災した熊本市民病院 移転新築で2年後に再建へ』

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160513/k10010519541000.html


私が今回支援を行った避難所において、看護師チームが
ローテーションを組み、24時間常駐していたのですが、
この「熊本市民病院」の看護師さん達です。


現在は一部の診療科目を除き、建物の安全が確認された場所で
外来診療(再来のみ)を行っておりますが、入院患者を受け入れられない
状況だとのことです。


それに伴い、70名の看護師が10チームに分かれ、
各避難所に入っているそうです。


病院内部の写真も拝見させていただきましたが、かなり甚大な
被害を受けていました。建物自体に大きな被害がありました。


棚が入院患者が寝ているベッドの柵に支えられなかったら、
間違いなく寝ている方に倒れていたであろう写真が、
今でも脳裏に焼き付いています。


看護師のロッカールームではロッカーが固定されて
いなかったために、ドミノ倒しのように倒れている様子もありました。


そして、地震の数十秒前にこのロッカールームで着替え終わり、
丁度ロッカールームを出たところで地震が起きたという看護師からも
話を聞きましたが、あと少し遅かったらロッカーに挟まれていたかも
しれなかったそうで、とても恐怖だとのことでした。


過去の災害でも、災害時の病院機能の維持については、
何度も必要性が叫ばれており、私も半年前辺りから「病院防災」
についても、学び始めたところです。


現在、DMATやJMATなどの医療支援チームの体制は確立していますが、
そもそも医療を担う人達の安全が確保されなければ、救える命が
救えなくなりますし、現地の病院機能を維持するということが
大事な基盤だと考えます。外部からの支援が入るまでは、現地の力で
乗り越えなければいけませんから。


少し落ち着いたら、今回熊本市民病院の看護師さんと
知り合うことができたので、情報交換をしながら、
「病院防災」をさらに学び、この分野にも関わっていければと考えています。


                       防災アドバイザー 小野修平



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