こんにちは。
防災アドバイザーの小野修平です。
一昨日の記事に引き続き、公民館主催の防災講座の
お話をしたいと思います。
もし、一昨日の記事をご覧になっていない方は、
以下のリンクより読んでください(^^♪
「誰でも避難所運営ができる運営マニュアルとは!?~その①~」
私が所属する碧山小学校避難所運営協議会のマニュアルは、
大変好評でしたが、他の協議会さんの発表も踏まえて、
現段階での「悩み」を整理したいと思います。
【悩み①】人手が不足している
この悩みを抱えていない協議会はありませんね。
まずは、協議会自体の担い手が不足していること。
自治会・町内会などの地域自治組織からの参加者は少なく、
ほとんどが、育成会やPTA、地区委員会、ふれまち住民懇談会等の
学校区単位の組織から参加しているような状況で、
皆さん、他の組織の役員も兼任されているようです。
また、訓練を実施しても、参加住民が少ないため、、
運営の中心的存在になる住民の確保が最大の課題です。
【悩み②】マニュアルが作れない
次に多い悩みは、マニュアルの整備が進まないというものでした。
そもそも、マニュアルを作ることができる人材がおらず、
また、知識や情報が不足し、マニュアルの作成を
現段階では保留(断念)してしまっている学校もあります。
また、マニュアルを作ったとしても、「わかりにくい」
「見にくい」といった問題点があり、活用できていないところも
あるようです。
そこで、多くの学校では、マニュアルよりも訓練を
先行実施しているようですが、あらゆる立場の人が
様々な作業を、普段とは違う状況下でやるのですから、
マニュアルで決めるべきことは決めておかないといけない、
という結論になり、行き詰まっているそうです。
【悩み③】情報がない
マニュアルを作成するにしても、訓練を実施するにしても、
専門的なノウハウが不足しており、行き詰まっている
協議会が多くありました。
【悩み④】お金がない
避難所運営協議会が独自で使用できる予算は現在のところ
ついておりません。よって、ポケットマネーであったり、
育成会、地区委員会等の予算を使っているような状況です。
他にも細かな課題点はありますが、大きなところをまとめました。
私が所属する碧山小学校避難所運営協議会の取り組みが
先進的だと評価していただいた理由は、上記の悩みを
解決するための糸口を見出しているからではないでしょうか。
(※予算が無いことには困っておりますが……)
本協議会では、全国の先進的なマニュアルや訓練の取り組みを参考に、
地域の実情に合わせた工夫を常に検討しております。
地域の実情に合わせた工夫を常に検討しております。
また、今後は人手の確保として、「地域協力者名簿」を
整備していきたいと考えています。
これまでは、他の協議会と情報交換や交流する機会が
全く無かったため、10校の協議会が集まれたことは
とても大きな進歩です。
そして、今回は参加されていない協議会も含め、
ネットワークを構築することになりました。
これには、他の団体や関心のある市民の方々も参加される予定で
本当に大きな一歩となりました。
今回の講座で改めて感じたことは、
地域住民が自ら立ち上がることの重要性です。
今後も地元に関わりつつ、更なる進展に寄与できればと思います!
防災アドバイザー 小野修平
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